4月29日 Angelsリポート キハダがILに!どうするブルペン!?

良い意味で、エンゼルスらしくはなかった今日のゲーム。先発アンダーソンが何度かピンチを背負いながらも粘りのピッチングで、現在ナ・リーグ中地区2位、ここ5年で4度プレーオフに出場している強豪・ブルワーズと、1-1のロースコアで互角な戦いを見せてくれました。

ですが、8回にイニングをまたいだループが捕まって勝ち越し点を許してしまい、1-2でそのままゲームセット。接戦で競り負けてしまった結果に。

本日の記事では、そんな悔しいゲームを踏まえて、「今日のリサーチ!ブルペンについて」のコーナーに加え、アンダーソンの試合後コメント翻訳紹介/監督会見コメントの翻訳紹介。そして、最後には次戦の先発投手と注目ポイントもお知らせします!本日もぜひ最後まで、ご覧ください!

目次

今日のリサーチ!ブルペンについて考える。

8回の裏まで1-1と、強豪ブルワーズ相手に良い投手戦を繰り広げただけに、イニングまたぎのループが打たれての敗戦は厳しいものでした。

ただ、ループの回またぎも仕方のなかった面もあったようです。というのも、試合後のネビン監督の会見によると、キハダが今朝、肘に違和感を覚えたため、IL(故障者リスト)入りすることになってしまったとのこと。そして、ムーアとエステベスには、できる限りオフ日を与えていくのがチーム方針だということは、ネビン監督も会見で何度も語ってこられた通りです。

そのため今日は、ムーアとエステベスがオフだったと仮定すると、ループ/ワンツの2人と、バリア/デビットソン/シルセスのロングリリーフ3人だけが登板可能だったことに。明後日にスアレスが再度先発するので、ロングリリーフは取っておきたかったであろうことも考えると、今日はやはりループとワンツで9回までは何とか凌ぎたかったのかな、とロジックは成り立つように思います。

とは言え、今のループに何度も回またぎを任せても、良いことはあまり無さそうな感じなので、これからのブルペンをどうするのか…。ということで、以下、少しリサーチをしてきました。

①テペラがもうすぐ復帰

先日肩の違和感を訴え、故障者リスト入りしていたテペラが今日、マイナーで調整登板をおこなったそうです。シングルAでの登板ですが、1イニングを投げて、打者3人相手に、全て空振りの三振を取ったとのこと。

特に大谷翔平選手の登板日にリリーフ失敗する姿が目立ったこともあったので、テペラに対して信頼をあまり持てないという日本のファンの方も多いことと存じます。ですが、それでもやはりMLB通算367試合に登板している大ベテランのテペラ。ブルペンがこういう状態の時こそ、頼りたい存在です。(少なくとも、テペラがいてくれれば、ループやワンツを無理にイニングまたぎさせる必要が減るはず。)

テペラは早ければ、制度的には次のカーディナルスとのシリーズから戻って来られるようです。キハダがいなくなってしまった今、早めの復帰を期待します。

②キハダの代わりに昇格の、デベンスキーに期待

今回のキハダの故障者リスト入りによって、空いた26人枠のスポットで、代わりに上がってくるのが、クリス・デベンスキー投手です。昨年のオフにエンゼルスとマイナー契約を結んだ投手なので、あまり馴染みがありませんが、一時期、すごいリリーフ投手だった選手です。

2016年、アストロズでMLBデビューすると、48試合に登板(うちリリーフ登板は43試合)。108イニングを投げて、防御率2.16の好成績を収めました。WHIPはなんと0.91というのだから素晴らしい数字です。

翌年2017年はリリーフに専念し、62試合に登板して防御率2.68。この年も、WHIP0.94で、被打率.174と素晴らしい活躍。

ただ、それから数年間は成績がパッとせず、2021年にはトミージョン手術も受けたそう。昨年度もMLBでは13試合に登板して防御率8.59という数字ではありますが、今シーズン、エンゼルスの傘下ソルトレイクでは調子が良かったそうです。

Jeff Fletcher記者の記事によると、ネビン監督はデベンスキーについて、

『良いボールを投げている。過去にオールスターに選ばれていた際と近い。スプリングトレーニングで見せてくれたように。制球が良いし、球速も上がっている。とても良いチェンジアップも持っているしね。』

と語ったそう。

KK個人的には、力のある速球を持っているシルセスに短いイニングを任せるのも良いかと思いましたが、彼はやはり先発投手なので、あまりそういう起用はエンゼルスとしては考えていないのかもしれません。そう考えると、やっぱり上記テペラの復帰、そしてデベンスキーのキャリア復活に期待するしかありませんね。

厳しい状況が続きますが、昨日のアスレチックス戦のように、接戦は何とかモノにしていきたいところ。ベテラン陣の踏ん張りに期待です!

(本章のネビン監督コメントは、Jeff Fletcher記者の記事よりコメント部分のみ、引用しました。また、以下のアンダーソン/ネビン監督のそれぞれのコメントは、Jeff Fletcher記者に加え、Rich Rovito記者の記事からも、コメント部分のみ引用させていただいております。英語版の記事もぜひ、読んでみてくださいね!)
・Jeff Fletcher記者『Angels’ Taylor Ward believes a return to basics will help him end slump』Orange County Register
・Jeff Fletcher記者『Angels missing the big hit or the big out in loss to Brewers』Orange County Register
・Rich Rovito記者『Anderson gets back on track with seven-strikeout gem』MLB.com

アンダーソンの試合後コメント翻訳&成績紹介

開幕してから、初戦のアスレチックス戦こそ良かったものの、その後3試合連続で5点以上失点する厳しい登板が続いていたアンダーソン。そんな彼にとって、今日は久しぶりの好投となりました!まずは、彼の試合後のコメントを以下でご紹介します。

アンダーソン

『何とか踏ん張って、チームに勝つチャンスを与えようと。今日は良い感覚がたくさんありました。制球が前回までよりも良かったな、と。』

『試合が進むにつれて、ゲームプランが自分の中でもしっくりきていったように思います。状況がしんどくなっても、諦めなかった。投げたいボールをしっかり投げ込んで、良い方向に修正していけたと思います。』

とのことでした!今日の成績としては、6回と3分の2を投げて、7奪三振、1失点。被安打5で、四球は3つでした。本人の感覚が良かったのであれば、まずはそれが何よりですね!

過去3回の登板を見て、スアレスの次にこのアンダーソンが心配だったのですが、ブルワーズのような良い打線相手にこうした投球を見せてくれたので、安心できました。

上のブルペンの章ではあえて触れませんでしたが、そもそもブルペンを良くする1番の方法は、先発投手が今日のように7回くらいまで投げ切って、彼らの負担を減らすことです。アンダーソンには次回も、今日のような好投を期待します!

【おすすめコーナー】

今日は大谷翔平選手にとっても初めての、ミルウォーキーの球場でのゲームでしたね!ということは、初めてこの球場を見たという方も多かったのではないでしょうか?KKはなんとなく、今年北海道で開場したエスコンフィールドにも似てるなぁと感じました。

エスコンフィールドと言えば、今週の週刊ベースボールが球場特集で表紙でした!Amazon商品ページの試し読みで、大谷翔平選手とダルビッシュ有投手が大きく描かれたウォールアートも見ることができました。エンゼルスタジアムの特集もありますので、今週号はMLBファンも必見ですね!

ちなみに、先日発売になったMLB特集号はこちら↑。Amazonの試し読みでは、大谷翔平選手の特集記事+エンゼルスメンバーの紹介が全部読めました!

ネビン監督の試合後会見翻訳紹介

さて、ネビン監督の試合後コメントのご紹介です。昨日と違って、今日は強豪相手に競り負けてしまったエンゼルス。

ネビン監督は今日の試合をどのように振り返られたのでしょうか。以下、本日もぜひ、会見の様子に目を通してみてください。


-今日の試合について

『チャンスは何度かあったが、モノにすることができなかった。毎回チャンスでヒットが出るわけじゃないしね。通算3割打てたら、殿堂入りの世界だから。今日はここ一番で1本でなかったというだけのこと。』

-アンダーソンについて

『間違いなく、彼にとって今シーズン1番の投球だった。アダムスに初回にHRにされたボールを除けば、彼は本当によかった。今日のような姿が、昨年自分たちが見たアンダーソンだよ。制球が良かったし、チェンジアップも素晴らしかった。球速も必要に応じて変えたりね。とても良かったと思ったよ。』


とのことでした!下記のコーナーでもご紹介しているように、明日はブルワーズの先発投手がバーンズ投手ということで、次戦もなかなか「ここ一番での1本」を打つのが難しそうですが、何とかしたいところです。厳しい投手が相手の時こそ、トラウタニに、何とか勝利への道を切り開いて欲しいですね。

(ちなみに今日の監督コメントが少なめなのは、現地の放送局Bally sports westで、今日は試合後会見の様子の放送がなかったからです。もしその理由が、昨日ネビン監督が会見でFワードを発してしまったから、だとしたらちょっと笑ってしまいますね。とは言え、やはり監督の生の声が聞きたいので困りますが…。)

【おすすめコーナー2】

先日大谷翔平選手のボブルヘッドフィギュアについて取り上げたところ、やっぱり似てないとお考えだった方が多かったようで、結構反響がありました(笑)。

KK的には、やっぱりこのFunko popのフィギュアが一番、大谷選手っぽいというか、ちゃんと可愛いので、こっちの方が好きです
(この前ご紹介してから、Amazonではしばらく品薄でお値段が上がっていたんですが、手に取りやすい価格帯に戻ってきましたね!)

↑こちらは投打両方の2刀流セット。コレクターの方には既にお持ちの方もおられるんでしょうかね?いつか、シティコネクトユニフォームverも販売して欲しいものです。

明日の先発ピッチャー&おわりに

本日もここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました!

明日のエンゼルスの先発投手は、リード・デトマーズ投手です!
前回のロイヤルズ戦では、6回途中2失点でしっかりとゲームメイク。今シーズン全ての登板で、1度も試合壊す事なく、きっちりと先発投手の仕事をこなしてきてくれていますよね。大谷翔平選手に次いで安定しているスターターと言っても過言ではないはず。
強いていうならば、前回、前々回とHRを打たれて失点しているので、明日はイエリッチやコントレラス、アダムスなどには注意しながら投げていって欲しいですね。とは言え、1点や2点取られただけで勝ちがついていないのは打線の責任でもありますので、明日こそ攻撃陣の援護にも期待します。

対するブルワーズの先発は、コービン・バーンズ投手。来ました、エース級投手との対戦です。2020年から2022年まで、3年連続で防御率が2点台。21年と22年に至っては、WHIPが1を切って、0.94/0.97という素晴らしい成績。サイ・ヤング賞右腕であり、もちろん2年連続でのオールスターにも選ばれています。

投げたイニング数を軽く越えるような奪三振数が特徴的なバーンズですが、今シーズンはここまで5試合で27.2イニングを投げて、22奪三振。防御率も4.55と、成績だけを見ると、まだ本調子ではない感があります。でも、油断は禁物。初回から球数を投げさせて、バーンズのペースに持ち込ませないようにしたいですね。

厳しいマッチアップですが、明後日がスアレスの先発予定ですので、万が一の連敗の可能性を考えると、どうしても落とせない1戦です。デトマーズに期待しましょう!KK 

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