5-2。韓国ソウルでの開幕戦となった新生ドジャースが、終盤に素晴らしい集中力を見せつけて、逆転勝ちでのスタートとなりました!
大谷翔平選手にも大きなタイムリーヒットが出ましたし、勝利投手になった中継ぎのハドソン、セーブがついた抑えのフィリップスなど、ブルペン陣の安定感も抜群。今季のドジャースの底力が、初戦から現れる形でしたね。
本日の記事では、そんなスイートな初勝利の試合を、活躍した選手たちのコメントの翻訳も踏まえつつ振り返りたいと思います!
今日のキー・プレイヤー① タイラー・グラスノー
まず早速取り上げるのは、開幕投手を務めたグラスノー投手です!四球4つと、なかなかコントロールが定まらない中でしたが、5回2失点と最小失点できっちり試合を作ってくれましたね。
試合後の会見では、彼は以下のように語っていました!
-今日の登板はどうでしたか?
「調子が良くなくて、頑張らなくてはいけない試合だったと思います。とにかくベストの日では無かったかなと。そんな中でも自分らしく投げて、ピンチを切り抜けて、失点を少なくできたことは良かったかなと思います。」
-ドジャースデビュー戦をソウルで迎えるのはどうでした?
「クールで、独特な体験でした。勝てて良かった。さっきも言ったように、大量失点にならずに、なんとか最小失点で抑えられて良かった。最初の勝ちをここで記録できたのはクールですし、ホームで投げるのも楽しみです。」
-カーブがあまり決まっていなかったですね?
「そうですね、悪かったです。試合全体を通して良く無かった。正直、スライダー以外は安定していなかったです。なんとかしようとしましたが、今日は良くない日だったですね。」
-ソウルのこの雰囲気はどうでした?
「この前の試合から思っていましたが、打席中でも曲が流れるのはユニークで、なんとなく好きですね。音が大きくて、クールな雰囲気の中、みんなが試合に集中して、スマホも見ずに観戦していたのがクールでした。」
とのことでした!やはり、通常よりも早い時期の開幕戦と言う中で、難しいところも多々あっただろうに良く頑張って粘り強く投げてくれたと思います。
カーブと直球がもっと決まる日は、手の付け所が無さそうだなと感じました。本人も話していたように、ホームでの登板が楽しみですし、次回も会見でおしゃれな姿を見せてくれることを期待します!(笑)
今日のキー・プレイヤー② テオスカ・ヘルナンデス
次に取り上げるのは、開幕スタメンで6番レフトを任されたテオスカ・ヘルナンデス選手!逆転のイニングとなった8回に、チャンスを広げる貴重な今季初安打を放ってくれましたよね。
試合直後のインタビューでは、彼は以下のように語っていました!
![](https://keikei170.com/wp-content/uploads/2024/03/テオスカ-1024x587.jpg)
-今日の8回、素晴らしい攻撃でしたね!
「マンシーが四球を選んで、ブリトーが出てきて。ブリトーのことは昔から知っているので、どんな攻め方で来るか分かっていたし、狙いどころの直球に対して、とにかくインプレーにしようと、良いスイングをすることができました!」
-ドジャース1年目ですが、今日のような勝ち方のできる歴史のあるチームに来てみて、どうですか?
「みんなが、自分達の実力のことは分かっています。とにかく集中して、自分達のできることを1試合通してすることが仕事ですし、今日はまさにそれができた。7回まで相手の良い投球が続きましたが、8回に逆転できましたね。」
-ソウルでの試合はどうですか?
「素晴らしいです。このチームに来て、このソウルの文化を感じられて。韓国で野球がエンジョイされていること、特に応援の仕方がすごいですし、この場にいられてとても興奮しています。」
とのことでした!テオスカ選手は、なんと昨年はマリナーズの主砲。大谷選手とバトルを繰り広げていた彼が、まさか大谷選手と同チームになるなんて、とオフの移籍にはビックリでしたが、まさに昨日の敵は今日の友ですね(笑)。
昨季26HR・93打点の彼が6番を打つなんて、これこそがドジャースの誇るスーパースター軍団。大きい当たりを狙って振り回さず、シンプルな打撃でチャンスを広げてくれたのが今日の勝因だったと思います。英語もすごく上手で聞き取りやすかったので、次の活躍にも期待しています!
今日のキー・プレイヤー③ エバン・フィリップス
さて、本日の試合最後のキー・プレイヤーは、クローザーのエバン・フィリップス選手です!大事な開幕戦の9回、プレッシャーのかかる場面でしたが、危なげなく3人で抑えてくれました!
クローザーとしては珍しく、試合直後にインタビューに答えてくれていて、以下のように語っていましたよ!
-今日の登板はどうでしたか?
「開幕戦だったし、ここからまた流れを作っていくところですが、ルーティンやテンポはずっと同じなので。ルーティンや、私生活も含めて安定していると、楽な気持ちで、フィールドでも準備ができた状態で臨めると思います。」
-初戦での勝利、チームにとって大きいですね?
「そうですね。基準が高く、安定感のある選手が多いので。みんながプランとルーティンを守って、大事なところで仕事をしてくれました。試合序盤ではチャンスをモノにできていなかったけど、自分達を信じてプレーできたことが、勝利に繋がったと思います。」
-開幕戦でのセーブについて
「すごく特別です。開幕、それもソウルで。ウイニングボールをポケットに入れたので、奥さんと息子に持って帰ります。一生残る記憶になると思います!」
とのことでした!フィリップス投手は、個人的に抑えと言うイメージがあまりない投手でしたが、昨年ロバーツ監督に抜擢されて24セーブをあげたのも納得の安定感のある投球でした!
インタビューでは、ルーティンや、安定、と言った言葉を頻繁に繰り返していたので、その辺りを大切にしている方なんだろうなぁと感じます。クローザーにピッタリな性格なのではないでしょうか。これからも、大事な試合で9回を任せていくことになると思いますし、また彼の投球を見るのが今から楽しみです!
ロバーツ監督語録のコーナー
最後に、ドジャーズのロバーツ監督の試合後コメントを紹介しておきたいと思います!
記念すべきソウルでの開幕戦を勝利で飾った後、指揮官は以下のように今日の試合を振り返っておられました!
-9つも四球があって、攻撃陣の粘りが良かったですね?
「素晴らしかった。ロースターの枠も増えて、相手もマッチアップを考えてきた中でね。ダルビッシュ相手に良い打席を重ねて、早く交代させた。時間はかかったけど、しっかり連打で点を奪うイニングを作れた。四球が多くて、たくさん良い打席があったんだと思う。良い8回の攻撃だったね。」
-大谷翔平選手について
「打者は、1つのスイングで調子が出ることがある。ショウヘイはここまでの試合でもヒットは出ていたけど、今日の大きなファウルになったあのスイング、あれがとても良くて、その後のヒットにつながったと思う。その後、大きなタイムリーも打ってくれたし、全体的にショウヘイにとって良い試合だったね。」
-クロネンワースのグローブを通り抜けたゴロについて
「クロネンワースはすごく守備の上手な選手。グローブが壊れたのかと思ったけど、後から、グローブを通り抜けたんだと知った。相手にとってタフなエラーだし、自分達にとっては幸運だった。運が向いた時に、しっかり捕まえないとね。」
-大谷翔平選手が加わり、新しい時代に臨むシーズンを、勝利でスタートするのは大きいですね?
「それより大きな視野から見る必要があると思う。素晴らしい才能のある選手が、ビッグマーケットのLAに来たことで、注目が集まっているよね。ただ、ショウヘイだけがスターではないから。だから今日が特別に大きな試合だったとは言わないが、タイラー(グラスノー)が試合を作ってくれて、大事なところで攻撃陣が仕事をしてくれた。そういう意味で良い試合だったと思うし、このような勝ちが積み上がっていくと思うよ。」
とのことでした!ロバーツ監督は、実は日本生まれ(那覇市)で、お母様が日本人の方なんです。なんとなく、親しみを感じますよね。
ロバーツ監督に関しては、昨年までも大谷選手に関するコメントを何度か聞いてきましたが、とても紳士な方です。更に、しっかり、ハキハキと話してくださるので、聞き取りやすいですし、昔からとても好感を持っています。
これからシーズンが続いていく中で、いつかジョークを飛ばされる日も来るのかどうか、今から楽しみにしています!(笑)
おわりに(KKより一言)
ということで、いよいよ2024シーズンが始まりましたね!
昨年までエンゼルスの試合を見ていた大谷選手のファンの方ならきっとご理解いただけると思うのですが、今日のドジャースの逆転勝ち、特に終盤の大事な場面での集中力は、ちょっと恐ろしいほどに素晴らしかったですよね。
今季はいったい、何勝してくれるんでしょうか。シーズンが終わる頃には、勝つことにも慣れているのかな?なんて思ってしまうほどでした。
きっとこれから、またいくつものドラマが紡がれていくであろう新シーズン。ぜひ今季もKKと一緒に、楽しんでくださると幸いです。ぜひ、よろしくお願い致します!(KK)