日本中が沸いたWBCでは、先発からリリーフまで、日本のために全てをこなしてくださったダルビッシュ有投手。パドレスにとって6試合目のダイヤモンドバックス戦が、ダルビッシュ投手の今シーズン開幕戦となりました!
この記事では、Bally Sports San Diego(現地放送)の実況席のコメントも踏まえつつ今日のダルビッシュ投手の投球をざっくりと振り返って、さらに試合後のメルビン監督の会見からダルビッシュ投手に関する発言を翻訳して紹介し、また、ダルビッシュ有投手ご本人のコメントも書き起こしてご紹介したいと思います!ぜひ最後までご一読ください!
今日のゲームフロー
ペトコパークのマウンドに、ダルビッシュ投手が今年も上がります。Soulja Boyの「Crank that」が登場曲として変わらず鳴り響くスタジアムの中で、投球練習するダルビッシュ投手はやはりキマっています。めちゃくちゃカッコいい!
先頭打者との対戦が始まると、現地の実況席でも早速WBC関連の話が始まりました。
現地実況『ダルビッシュをスプリングトレーニングで見ないのは、私たちにとって奇妙な春でした。』
現地解説『そうだね。せめて調整している姿をTVで見たかったけど、マイナーの練習試合が行われているピオリアでは練習を行ってきたそうです。』
現地解説『ダルビッシュは、彼の足がマウンドについた時には、どんな投球をしてくれるのか誰もが分かるような、そんなカテゴリーに分類される投手ですから。ベースボールを研究し続ける選手でもあります。』
とお話しされていました。パドレスで3年目のシーズンに入られたダルビッシュ投手、パドレスの実況席からも相当な信頼を得ているのがわかりますね。
また、球種を紹介する際には、球種が多すぎて、「シンカー、スプリッター、カッター、カーブボール、カッター、キッチン・シンク、ディスポーザル(生ごみ処理機)……彼には何でもあります!」と意味不明なギャグで謎の通販番組みたいになっていました(笑)。
(今日の登板模様をサッと振り返るのにオススメです!↓)
さて、試合の流れを振り返っていきましょう。
初回は、先頭打者にツーベースヒットを許したダルビッシュ投手でしたが、後続をしっかり切って無失点に。昨年は少し初回を苦手にされておられるところもありましたが、今年はその辺りもどれくらい改善されるのかにも注目したいですね。
2回、2-2のカウントから、6番のマッカーシーに投げた直球はインローにビシッと決まったように見えましたが、主審の判定はボールに。その後、盗塁死に盗塁成功を挟みますが、結果的に3連続四球を出してしまいます。これには、現地の解説さんも、『とてもダルビッシュらしくない投球ですね。』と一言。少し心配になりましたが、最後は9番打者を三振に切ります。ただ、このイニングには30球を費やしてしまいました。
(奪三振の様子はこちら↓)
その後、3回、4回にもヒットや四死球で走者を背負うものの、変化球をうまく打たせて、2イニング連続で4-6-3のダブルプレーを取り、無失点。
結果的に最終イニングとなった5回にも、先頭打者を死球で出してしまったダルビッシュ投手。次打者にはセンター前ヒットを浴び、無死1,3塁から、1番のロハスに犠牲フライを打たれて、1失点を喫してしまいました。ただし、そこからグダグダと行かないのが、さすがのエース。(エンゼルスの今日の先発投手とは大違いです。)2番と3番を三振→サードゴロに打ち取って、最小失点でピンチを切り抜けました!
最終的なダルビッシュ投手の登板結果としては、5回を投げて被安打3、奪三振も3で、1失点。四球が4、死球も2で、計91球という球数でした。奪三振が少し少なく見えますが、少なくとも2つは審判の判定で三振にならなかったプレーがありましたので、審判次第で5つになっていた可能性も十分にあると思います。
四死球の数についてはかなり目立つ数字ではありますし、日本のメディアでも注目を浴びていますが、ベテランのダルビッシュ投手のことなので、必ず次回・次々回と修正されていくことだと存じますし、個人的にはそんなに心配していません。
現地の解説さんも、少し苦しみながらも、5回を投げ切って勝利投手の権利を手にした上でマウンドを降りたダルビッシュ投手に対して『ビューティフルだ』と。『勝利のために、パーフェクトな投球結果である必要はない。』とおっしゃっておられました。
(ちなみに試合はその後パドレスが逆転負けしてしまったので、ダルビッシュ投手に勝ち星はつきませんでした。)(これを「なおパ」と呼ぶのかどうかは皆さんにお任せしますm(_ _)m)
メルビン監督の試合後会見翻訳紹介
さて、メルビン監督のコメントのご紹介です。ダルビッシュ投手に関する部分のみ引用して翻訳しています。メルビン監督からの信頼は揺らいでいないなぁと感じるコメントだったので、以下ぜひ目を通して見てください。
-ダルビッシュ有投手はどうでしたか?
『四死球が多かったけれど、大事な場面でしっかり投げ切ってくれた。リズムが良くなかったけれど、5回1失点でチームに勝つチャンスをくれたからね。この春の調整登板の少なさを考えると、素晴らしかったと思う。修正力があって、ここ1番でしっかりと投げ切れる。』
-6回は?
『いや、90球が今日の目安だった。』
-6回まで行ってくれたらメルビン監督は驚きましたか?
『NO。驚きはしないよ。でも、今日は四球もあってたくさんの球数になってしまったからね。』
【おすすめコーナー】
筆者KKは昨オフの間、たくさんの野球の関連本を読んでいました。ダルビッシュ有投手に関する本も、幾つも良書がありましたので、ここでご紹介させていただきますね!↓
また、始まったばかりの2023年シーズンを楽しむためには、MLB選手名鑑も欠かせません!こちらの選手名鑑は情報量もすごいので、おすすめです!↓
ダルビッシュ有投手の試合後会見より
こちらでは、以下のYoutube動画より、ダルビッシュ有投手のコメント部分を引用して書き起こしています!(質問は翻訳しておきました。)ダルビッシュ投手の肉声で聞きたい方は、ぜひ動画もチェックしてみてくださいね!↓
-制球が定まらなかったことについて
『めちゃくちゃどうしようもない球投げてるっていうよりかは、結構良いところに投げて、それを振らないでっていう感じだったので、全然気にしてはないです。』
-ピッチクロックのルールの中で初登板はどうでしたか?
『マイナーリーグでの試合は投げましたけど、こういうところでは無かったので、時計をかなり気にしながらというか。慣れてない部分があったので。それはちょっとあったと思います。』
-パドレスのチームでの登板がないまま初登板でしたが、準備はいつもと同じくらいできているとお考えでしたか?
『一応、自分の身体的には大丈夫だと思ったけど、ちゃんとした緊張感の中ではパドレスでは投げてなかったので、それがちょっと気持ち悪いというか変な部分は少しありましたね。』
-ルールの変更もあり、ダイヤモンドバックスが盗塁を仕掛けてきたシーンが目立ちましたが?
『特に終盤とかになると、大きく試合を分けると思うので、本当にちゃんと対策も考えていかないといけないなと思います。』
とのことでした!落ち着いていて、丁寧に質問にお答えになるダルさん。ご本人も制球については気にされてないとのことなので、あまり心配しすぎずに、次回登板を楽しみに待ちましょうか!
【おすすめコーナー2】
ここ数日、急に暑くなって、夏のような気温が続いていましたね。日除けグッズでもあり、応援グッズとして使えるキャップは、持っていて損がないと毎日感じています。パドレスのキャップは、ワンポイントで全体的に落ち着いているので、私服として着やすいのも良いですね!↓
ダルビッシュ投手のサインの刺繍が入ったモデルもありました!関連商品欄に他のデザインも色々と出てきますので、ぜひチェックしてみてください〜!↓
4. おわりに
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございました!
普段はこのような記事を、日本で最も放送されているエンゼルスのゲームについて書いていますので、気に入っていただけましたら、そちらも覗いてみていただけると幸いです!
また、個人的な所感ですが、ダルビッシュ投手の通訳担当の堀江さんは、本当に素晴らしい通訳者の方だと今日の会見を見ていても感じました。WBCでもそうでしたが、丁寧で、ダルビッシュ投手の真意をしっかりと拾って、必要があれば単語を付け足したりしながら、翻訳しておられます。すごいです。この記事を読んでくださった皆さんに、堀江さんの凄さが少しでも伝わればと願うばかりです。
それでは、次回のダルビッシュ投手の好投を祈願しつつ、この辺りで失礼いたします!KK